2025/11/17 13:30


日本には古くから、“包む”という行為に特別な意味がありました。
贈り物をそのままではなく、紙や布でそっと包む。
そこには「相手を思いやる」「心を込める」という、目には見えない気持ちが宿っています。
たとえば、和紙の包み方ひとつ取っても、
折り目の向き、紙の重ね方、紐の結び方に意味が込められています。

「相手に幸せが向くように」「邪気を払うように」といった願いを、
日常の所作にそっと織り込んできたのが、日本独自の“包む文化”です🎀

現代ではラッピングはカジュアルなものになっていますが、
気持ちを添えて選んだ雑貨を丁寧に包む瞬間は、今もどこか温かく、心がととのう時間です。

雑貨屋mugiwaraでも、お客様が選ぶ“ちいさな贈りもの”が
誰かの手に渡るその先のシーンまで、そっと寄り添えるように。
包む紙の手触りや、色の組み合わせにも気を配りながら、
贈り物の美しさを引き立てるお手伝いを続けています🌿
(事前予約にてラッピングでのお届けが可能です)

贈る人、贈られる人、そのどちらの気持ちもふわっと温かくなるような——
そんな「包む文化」のこころを、これからも大切にしていきたいと思います。